RAW vs JPEG | Blog | R+R Computer Factory
  • RAW vs JPEG

    by Megumu Akahori
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    20161020-01

    さて…いきなりの質問ですが、皆さん撮影される時はRAWとJPEGのどちらで撮影されていますか?
    メモリカードの余裕があるので両方残している、という方も大勢いると思いますが、だいたいの方はどちらか一方だけで撮影されているのではないでしょうか?
    そして、意外とよく聞くのが「一眼なんだからRAWで保存しています」という言葉ですが、一度落ち着いてよく考えてみてください。

    「その写真、何のためにRAWで撮影していますか?」

    RAWでもJPEGでもお互いに一長一短があり、いいこと尽くめではありません。
    それぞれの特性を理解した上で、適切な形で撮影してあげることが必要なのは、レンズやカメラだけではなくデータ形式も同じなのです。

    じゃあどちらで撮影すればいいのよ?と答えを求めた方、先に正解を言ってしまいます。

    「RAWでもJPEGでもお好きなほうで撮影してください」

    え?どういうこと?と思われますよね。
    では、もう少し細かく言い直しましょう。

    「必要性に応じて、RAWでもJPEGでも、適切と思われる方で、撮影してください」

    先ほども言った通り、RAWもJPEGも一長一短があります。
    しかもJPEGとはカメラがカメラ内でRAW現像とJPEG化を行ってくれた結果のファイルが保存されているだけで、RAWもJPEGも画質自体は何ら変わりません。
    撮影した写真をどのように扱いたいのか、という点でRAWで撮影すべきか、それともJPEGで撮影すべきなのか、適切に判断して撮影モードを切り替えてください、というのが「RAWとJPEGどちらで撮影すべきか」という質問の答えになります。
    そうなると当然、RAWとJPEGの特性って何?というお話になりますよね?
    ここからは、そのRAWとJPEGの特性についてお話いたします。

    まずはRAWデータについてです。
    デジタルの世界でアルファベット3文字が出てくると何かの略語?と思う方がいますが、安心してください、RAWは単なる英単語です。
    RAWという英単語は「生」や「未加工」を意味する英単語です。
    そしてRAWデータ(RAW画像)とは、その名の通り「現像していない生の画像」という意味で、カメラで撮影したそのままの情報が保管されたデータのことを指します。

    このRAWデータの中には、大きく分けて撮影した際の被写体の映像情報と、カメラの設定情報の2種類が含まれます。
    映像情報とは絞りやシャッター速度など被写体をどのように撮影したかという映像記録情報のことで、これはどんなソフトを使用しても後から変更することはできません。
    (最近ではピントを後から調整できるカメラも出てきたようですが、そんな特殊なカメラのことは忘れてください…)
    そして設定情報は、ホワイトバランスや露光量といった撮影時の設定情報になります。
    この設定情報保存こそRAWデータの最大のポイントで、これらの設定情報を撮影後に調整して写真の見た目を整えることを「RAW現像」と言います。
    ※JPEG化するところまでをRAW現像という場合もありますが、フィルムの世界でも現像とプリントは別物ですので、RAW現像とJPEG化は分けて考えたいと思います。

    JPEGでもPhotoshopなどの画像加工ソフトを使うことで、多少なりとも色調整はできますが、前回お話しした通り、RAWとJPEGではもともと保有しているダイナミックレンジの幅が大きく違います。
    そのため、RAW現像では露光量を様々な形で調整できるのに比べ、JPEGではRAWのように3段も露光量を引き上げれば、画像全体が白飛びしてしまいます。
    この調整の幅こそがRAWデータの最大の特色であり、撮影後の写真を自分の思い通りに調整したいのであれば、RAWで撮影するのがベストと言えます。

    じゃあ、JPEGで撮影する必要ないじゃない?と結論を急いだ方、さっきも言いましたが少し落ち着いてください。
    RAWにも当然デメリットがあります。

    まず第一にRAWデータは非常に容量が大きいということ。
    2000万画素級のカメラで撮影した場合、JPEGがだいたい5MB程度とするなら、RAWは20MBから25MBと約5倍の容量差が発生します。
    これはJPEGなら1000枚撮影できるメモリカードでも、RAWなら200枚程度しか撮影できないということであり、長期間の撮影旅行などではこの枚数差が致命的なものとなるでしょう。
    また、それを補うためにパソコンを持って行ったり、予備のカードを持って行ったりと余分な荷物が増えることになりますし、またPCに保管する場合も、それなりに大容量のHDDを準備する必要があります。

    第二にRAWはノイズもくっきりと情報保存してくれている、ということです。

    20161020-02

    上の写真を見ていただければわかる通り、同じ写真であってもRAWとJPEGではRAWの方がノイズが目立つことが理解いただけるかと思います。
    これはJPEGデータはカメラ内でRAW現像を行う際に、適切にノイズを低減してくれているのに対し、RAWデータではカメラのノイズ低減が行われていないため発生する現象で、RAWデータの場合はこのノイズを手動で低減してあげる必要があります。
    もちろんカメラメーカー付属の現像ソフトであれば、カメラと遜色ないノイズ低減を行ってくれますが、色温度や露光量などの設定情報を下手にいじるとノイズ低減の効果が出ず、低感度で撮影した写真なのにノイズまみれのざらついた画像を生み出してしまうことになります。
    この加工の難しさがRAW現像の最大のデメリットと言ってもいいでしょう。
    正直に言うと、下手にRAW現像するくらいだったらカメラに任せてJPEGで撮影しましょう、と言いたいくらいにRAW現像は奥の深い世界なのです。

    また、RAW現像ではノイズ低減以外にも「カラープロファイル」というものに気を付ける必要があります。
    最近ではSilkyPicsやLightroomなど多彩な画像加工ソフトが出回り、メーカー純正の現像ソフトだけでなく、複数のソフトを組み合わせて画像を最終化している、なんて方も多いと思います。
    が…実はそれぞれの画像加工ソフトは「カラープロファイル」と呼ばれる色認識の基本情報が統一されていないのがほとんどで、Lightroomで一生懸命RAW現像したのに、Photoshopで最終調整しようと思ったらLightroomとPhotoshopで色が変わってしまった、などということが多々あります。
    カラープロファイルについては今回説明を割愛しますが、こういうソフトごとの色認識が変わってしまうというのもRAW現像について回る問題の一つと言えるでしょう。
    (まあ、ちゃんとカラープロファイルをデータに保存しておけば簡単に回避できる問題ではありますが)

    このように、RAWデータは後調整の幅が広いのでミスショットから救出しやすい反面、保存や現像処理が難しいという扱いづらさを特性として持っています。
    逆にJPEGはデータが軽く保存に適しているので扱いやすい反面、加工の幅が狭くミスショットを量産しやすいという特性を持っています。
    それゆえ最初に言った通り「必要性に応じて、RAWでもJPEGでも、適切と思われる方で、撮影してください」という答えになり、一概に「こっちで撮影すればOK」と言えないことがご理解いただけたかと思います。

    最後に余談になりますが、もし身近に「一眼なんだからRAWで撮影するべきだ」と言い切る人がいたら「この人カメラのことわかってないんじゃないか?」と疑ってもらっても良いのではないかと思いますよ(笑)

    

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